今、彦根城が熱い!!・・・・・・私が見てきた彦根城

どうして今、彦根城か!! ☆☆☆ 彦根城のここがすごい!!
  • 彦根城は、姫路城、松本城、犬山城とともに国宝に指定されているお城の一つである。彦根城は修復などを繰り返しつつ、ほぼ創建当時のままを維持してきたもので、これは、国宝のお城四つの中で姫路城と彦根城のたった二つだけである。
    解体の危機をのがれたのは大隈重信さまのおかげ
    彦根城は、明治に解体の危機にみまわれた。 廃城令により全国の城が次々と取り壊されていく中、大隈重信が視察に来た際、その消失を惜しみ、明治天皇に上奏し取り壊しを免れたと言われている。
  • 14代の間、ずっと譜代大名であった井伊家が居城した。
    井伊直政(直政って関ヶ原の戦いで活躍した徳川四天王の一人。しかし、関ヶ原の戦いの傷が癒えないまま、2年後に死んでしまった。)の長男・直継が築城。 幕末における幕府の大老を務めた井伊直弼は、藩主となるまでをこの城下で過ごしていた。直弼が青春時代を過ごした屋敷は「埋木舎(うもれぎのや)」として現存していて行ってみたところ、地味な暮らしを忍ばせる庵で井伊直弼の江戸城のイメージとは違っていた。知る人ぞ知る。茶人
    少し余談ではあるが、井伊直弼について・・・彼は藩主の息子として19番目の子供(母は側室お富の方)。一番末っ子でした。そのお母さんも若くして亡くなった。19歳も離れたお兄ちゃんが藩主になった時、ほかの兄弟は養子の口があったが、末っ子で側室の子だったため、直弼にはどこからも養子の話がなく父が亡くなった時に城から追い出され、城外の質素な屋敷に将来に夢もなくひっそりと暮らしていました。15年の歳月、ニートであっても腐ることなく、いろいろな勉強を黙々と続けてきた。そして、兄が37歳の若さで急死。次期藩主の位が転がり込んできたのです。また、徳川幕府も幕末の混乱期、将軍が夭折。なんと、直弼、44歳の時、徳川幕府の最高責任者大老となった。地元では、直弼は名君の誉れあり。あの粗末な〈埋木舎〉を見る限り、彼は「安政の大獄」の冷酷な人と同一人物とは信じがたし。  
  • 何しろ、ここからの琵琶湖の景色がいい
    彦根城は琵琶湖畔の小高い独立丘陵である彦根山(金亀山、標高136m)を中心につくられ、天守閣からの琵琶湖の景色が一望でき、それがまるで海のように目の前に大きく広がっていて感動。
  • 言ってみれば、このお城、リサイクルの先駆け。廃材利用。
    その天守は大津城から、天秤櫓(てんびんやぐら)は長浜城から移築。 その他、佐和(さわ)山城・安土城・長浜城、大津城、小谷城、観音寺城などから石垣や用材が使われた。縁起担ぎの他、コスト削減と工期短縮のために行われた。
    国宝に指定された天守、附櫓、多聞櫓をはじめ、安土桃山時代から江戸時代にかけてつくられた5棟の櫓門、重要文化財指定の馬屋など貴重な建造物が残っている。
  • 彦根城は、戦のための城で、現在の大阪城のような観光のためというより、今もって歴史を肌で感じることができる。木造の質感、急な階段がなんともいえない。空気までも数百年前の昔のにおいがする。
    壁の鉄砲穴も、外からは見えない様に作られており、敵が中に攻め入っても、階段をのぼってくる敵を、上から突き落せるように急な角度(62度)になっている。はしごのような階段はただ上の小さな掛かりが掛かっているだけであるので、敵が登らんとすれば、蹴って階段を落とす構造となっている。
  • 晩秋に訪れたら、モミジが実に美しかった。写真で見ただけだが、お城にふさわしく桜の時季も見事な景色のようだ。
  • 城周辺のたたずまいがなんとも言えない世界観があふれている。
    大河ドラマの第一回目「花の生涯」でおなじみである。武士の一分 (2006年)、大奥 (2006年)をはじめ、多くの時代劇のロケ現場に選ばれるほど、お城周辺は江戸時代にタイムスリップしたかのようだ。

    地元の人は、大切にして、守り続けている。そして、誇りに思っていることがよくわかった。
  • 玄宮楽々園 (お堀に面して広がっている 日本庭園)が素晴らしい。お茶室からの景色もぜいたくである。
    大名庭園にふさわしいたたずまい。その他、お堀も美しく、石垣も美しい。 時代劇のロケ地に使われる理由がわかる


最後に 一つだけ、これはいたしかたないと認めるが、バリアフリーな個所はまったくない。入り口で入場券を買ったなら,あとは、延々と上り坂が続く。結構私は息が切れた。 天守閣は、ちょっと足の弱られたと自分で認める方にはお薦めできがたし。黒光りする昔のままの階段は手すりを持っても危険極まりない。そして、暗い。

平成27年11月


参考:ウィキペディア
   彦根城 - 彦根観光5分でわかる国宝『彦根城』の歴史と見どころ -公益社団法人 彦根観光協会 ホームページ