“グアム島に行ってきました”(その1)
高木美幸(25回)
グアム島に行ってきました”(その2)  
グアム島に行ってきました”(その3)


グアム島に行ってきました。
グアムを知らない人はいないと思います。たくさん、観光用パンフレットは目にします。
ガイドブックもどれを見ても同じようですね。そこで私はグアムの観光案内ではないそこの土地柄を紹介したいと思います。

まずは基礎知識。
公用語は英語。でもどこのホテルも日本語OKです。大きなホテルのフロントやルックのカウンターや高級免税店などはほとんど日本人が応対。ですが、実際普通に働いている人は現地の人ばかりで、日本語ほとんど知りません。メイドさんにちょっと頼みたい時、
スーパーに買物に行った時、まったく通じませんから。
ここはアメリカ。面積は549km²・・淡路島程度。人口密度。299人/km²、多いのか少ないのか・・気候は海洋性亜熱帯、年中高温多湿。ですが、日本の愛知県に帰国した8月17日は、日本のほうが暑かったです。夏に行くのは何かつまらない。同じ気候な上に1日一回必ずっていっていいほどスコールがきます。雨季なんですね。1月から5月が乾季。多分すごく気持ちがいいと思います。最近、プロ野球のキャンプが多いみたいです。


歴史

もともとチャモロ人。1521年、マゼランが来てスペイン領、スペイン風の建物が多いわけです。
1898年、アメリカとスペイン戦争一時期、日本が占領、今はアメリカの自治的未編入領域。まあ、あまり口出ししないけど一応アメリカってとこかな?
現在はアメリカの太平洋戦略上最重要ポイント。それも過去になりつつ、近年は日本人を中心とした観光地リゾート地として発展してきました。


グアムの経済

今までは軍事基地のおかげでアメリカ政府からの援助が大きく、依存していたけど、軍縮に伴い近年は観光業が大部分。観光に携わる割合は島民の60%、年間100万人以上が観光客、なんと90%が日本人。どこに行っても日本人しかいないって印象。私の泊まった大きなリゾートホテルは朝のバイキングにいってびっくり。ここはちょっと昔のバブル期の日本の団体さん相手の巨大なホテルのようでした。日本のバイキング料理のようにパン、ご飯、納豆、そうめん、ただ違うのは働いているのは現地の人がほとんどで日本語はそんなには通じない。しかし、書いてある文字は全て日本語なのはありがたかった。
 
現地で働く日本人のことば・・「こんなに暮らしやすいところはないね。まず、服が要らない。Tシャツだけで1年OK」


交通

まずは右側通行。右折は信号守らずにどんどん行っていい。小さな島だから鉄道も定期バスもない。歩行者はまずいない。繁華街に少し歩行者を見るが、日傘指している人は100%日本人だ。小学校も徒歩通学の子はいない。車で送迎している。一軒の車の所有率は一人1台。ゆえに運動不足。小錦みたいな人ばかり。本当に異常にふくよかボディー。きれいなバスが走っているではないか?といわれると思うが全てが観光客用のトロリーバス。それもアウトレットや繁華街や高級免税店と大きなホテルを結ぶ無料バスです。タクシーも行きがけは無料。お金を使ってください。と並々ならぬサービスが日本人を待っています。


まとめ

時差は1時間。飛行機でたった3時間。それもホテルが立ち並ぶタモン地区からわずか30分が空港。みんなあまりに簡単に考えすぎて気楽に来るけど、ここは日本ではない。アメリカなのである。チップ制も残っている。法律を少し調べてみた。室内全面禁煙。路上はもちろん。アルコール飲料屋外全面禁止。これは注意ではなく逮捕される。夜間、一人歩きは絶対にしてはいけない。禁止ではないけど、常識外らしい。

私のかってな感想・・・30年前、グアムに来た人はその開発された姿を見てがっかりするかもしれない。手つかずの自然。いじる必要がないほど、軍事基地として手厚い本国からの援助でさしたる産業もなくのんきの過ごしてきた島民。しかし、軍縮のあおりで生き残る手段を何に頼ったか。マリンスポーツの天国へと生き残りをかけた。当時、日本人は高度成長期でアメリカにあこがれた。そこで気軽にアメリカを楽しめるグアム島に人気が集まった。ホテルが海岸に立ち並ぶ姿はハワイに似ているのですか?

私はバブルの頃の団体客相手に急成長してきた熱海を思いだしてしまいました。しかし、日本と違ったのはグアムは海を守り抜いている。昔ほどの美しさはないにしろ、海はどこまでも遠浅でうつくしい。中国や韓国はめざましい発展と引き換えに海は死滅してしまった。ここ、グアム島はさしたる工業の発展が望めなかったのか意識して海を汚染から守ったのか見事に工場がない。観光収入にほとんど頼っている限り、海が全ての財産だ。マリンスポーツでお金を落とし、免税店街は高級ブランドショップがまるで銀座のように店を並べて日本人の店員が日本人を待っています。
しかし、島民はどこまでも明るく、日本人に対して、したたかな思惑もなく、心からフレンドリーな暖かな雰囲気を感じるのはどういうわけだろう。
そう、ここが楽園だから・・