野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 

 
   

花筏乗りてゆっくりあの世まで

花筏(はないかだ)

二年前の桜の季節に俳句の先生がお亡くなりになった時に作った句です。
桜の花びらが水面に落ち、重なって流れる様を筏(いかだ)に見立て「花筏」といいます。
両岸が桜並木の川では花筏が静かにゆっくりと流れていました。

09/4/14

   

パンジーの顔怒ったり笑ったり

パンジー

今年もいろいろな色と模様のパンジーを咲かせました。パンジーの花を見ていると怒った顔や笑った顔に見えてきませんか?その時の気持ち次第で変るかもしれませんが、この写真のパンジーは、貴女だったらどちらに見えますか?

09/4/11

   

夕桜思ひただよふ石舞台

石舞台

父の故郷は古代史で有名な明日香村です。
夕陽の中で満開の桜に囲まれた石舞台は幻想的です。見ているとその思いはどんどん昔へ遡り、この地に起きた古代史のロマンを思い出させてくれます。
また同時に、私が子供の頃疎開した地でもあることから、64年前の終戦のことまで思い出させてくれます。

09/4/9

   

登りきて桜の山に聞く読経

長谷寺(はせでら)

長谷寺は奈良県桜井市にあり、春の桜、初夏の牡丹の美しいお寺として知られています。
源氏物語や枕草子にも「初瀬詣」として語られているお寺とか。階段を沢山上ってようやくたどり着いた本堂から眺めた景色です。
夕方のお勤めをする読経の音が静かに聞こえてきました。

09/4/9

   

春ひと日おとぎの国へ迷い込む

チューリップ

我が家から一番近い電車の駅の公園で咲いていた
チューリップです。
低い位置から撮ったらこんなカラフルな写真となりました。まるでアンデルセンの童話の「おやゆび姫」が出てくるおとぎの国へ入り込んだような、不思議な錯覚をおぼえました。

09/4/6

   

さくら草自生の喜び共にあり

さくら草

近くの荒川河川敷には国指定特別天然記念物のサクラソウが100万株以上自生していて、さくら草公園
となっています。今年は意外と早く咲きました。

09/3/28