野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 

 

 
   

子のくれた通草今にも笑いそう

通草(あけび)

三年前アケビの苗を貰いました。
昨年二つ、今年は三つ実を結びました。
台風の来る直前、落ちるかもしれないと思って写した写真です。うっすらと口をあけていますが、台風一過、これが大口を開けて笑った状態になりました。こうなると食べられます。
種が多いのですが、果肉は甘く野趣があります。

09/10/7

   

実石榴のますます赤し日暮れどき

石榴(ざくろ)

石榴は花も赤いのですが、結実したときの赤さは艶やかで趣のある色となり、またいいものです。
実が裂けると甘酸っぱい液汁を含んだ種が出てきます。これもおいしいですね。   

09/10/11

   

家つつむ香りとなりぬ金木犀

金木犀(きんもくせい)

金木犀がいっせいに咲きました。
我が家の狭い庭の二本の木から香ってくる匂いは家を包みこむようです。
花をアップで写してみました。

09/10/13

   

木洩れ日に実のつややかや花水木

花水木(はなみずき)の実

近くの図書館へ行った帰り道で見つけました。
春にきれいな花を咲かせた花水木が、この季節になるとこんな赤い実を付けるのですね。
木洩れ日の中で美しく輝いていました。

09/10/13

   

手に負えぬ高き天辺青花梨

花梨(かりん)の実

我が家の花梨は植えてからすでに三十年ほどになりますが、どんどん伸びて現在既に十メートル以上あります。
花梨の実はなぜか天辺の方の枝に付くのです。
この実をどうやって採ろうかと気を揉んでいた所、先の台風で青いまま十二個も落下してしまい、残った三個が黄色に色むのを待っています。
林檎より大きなこの実、何時落ちてくるかわからないので、”樹の下には近づかないように!”といわれ、困っています。           

09/10/15