野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 

 

 
   

点描の鴨あまたなり琵琶湖の面(も)

琵琶湖の鴨

機会があって、ちょっと琵琶湖の岸辺近くに泊りました。
朝起きて窓から見た琵琶湖の様子です。
薄曇で遠方ははっきりしませんが、どこから飛んでくるのか、鴨の数がどんどん増えてくるのがよくわかりました。

10/2/1

   

餌に寄する鴨のあたまの深緑

マガモ

5キロほど離れたところにある別所沼の鴨です。
この周辺は、昔から画家、俳人、詩人など、文化人が住んでいたところです。
散歩がてら餌さをやる人が多いので、鴨はとても人に慣れています。競って餌さをとる時のマガモの頭の色がとても印象的でした。

10/2/5

   

白き衣(い)をまとひて今朝のしだれ梅

雪の中の梅

今年は本当によく雪が降りました。
この日も目を覚ましたら、ぼたん雪が降っていて、梅の花に積もっていました。
まるで白い衣装を纏ったかのように、きれいでしたよ。

10/2/18

   

誰(た)が来るや思ひめぐらし雛飾る

お雛様

いただきものですが、私のお雛様として毎年飾っております。
今年は体力的に七段飾りをすることができなくて、男雛と女雛だけ飾りました。
でも、これを見に来てくれるのは誰かな?と想像しながらの作業は楽しみな時間でした。               

10/2/21


   

行き行きて菜の花明かりに出会ひけり

菜の花

急に暖かな日になったので、普段余り行かない川の土手をどんどん上っていってみました。
突然目の前が開けて、菜の花畑に出会いました。菜の花の匂いにむせ返るほどでしたが、よくみると蜜蜂も飛び交い、ここだけはすっかり春の感じでした。

10/2/24


   

障りある生徒から受くサイネリア

サイネリア

たまたま行った図書館のロビーで、当地の特別支援学校(高等部)の生徒さんがバザーで売っていたサイネリアの鉢植えです。
生徒さん達が育てた野菜や花を売るのも授業の一環のようです。
花の色とその安さについ買ってしまいました。
今を盛りに咲くこの花、部屋の中が春らしい雰囲気になりました。

10/2/28