野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 

 



 
   

幼子の名に因むとか百合の花

百合の花

大輪の百合の花が一本の茎にいくつも付いて重たそうに咲いていました。
子供の成長を花の成長に託しつつ、毎日の花の手入れを楽しんでいる様子でした。

10/7/12

   

紫のアガパンサスや直立に

アガパンサス

和名を「紫君子蘭」というようです。
沢山の紫の小花が集まって、まるで地上の花火のように咲いています。。
真っ直ぐ地上に立っている様子がちょっと凛々しくて素敵な花です。    

10/7/21

   

寮の庭微かに揺れる酔蝶花

酔蝶花(すいちょうか)

この簪(かんざし)のような花は「クレオメ」ともいいます。
学生時代、寮生活を送った庭に咲いていた花です。この寮はたった一年間過ごしただけですが、当時は色々と将来を夢見ていたような気がします。
この花を見つけたとき、ふっと昔の事が思い出されました。       

10/7/30

   

烏瓜宵闇高く咲きにけり

烏瓜(からすうり)の花

秋には真っ赤な実となる烏瓜の花です。今頃の夕方7時過ぎから開き始め、8時にはこのようなレース編みのような花になります。
雌花と雄花があるようですが、垣根を伝って高い所に咲いていました。ところが、翌朝にはすっかり萎んでいました。       

10/7/30


   

えのころ草道々摘んで子の散歩

えのころ草

えのころ草は別名「猫じゃらし」。
どこにでも見られる雑草ですが、いま黄緑の美しい穂が出ています。
子供と一緒にこの穂を摘みつつゆったりと散歩するのは楽しいものです。

10/7/31


   

遠花火外つ国の子に出すメール 

遠花火

花火は夏の風物詩。
人ごみを避けて自宅の二階から見た花火です。 
今ではメールが世界中どこにでも届く時代となりました。外国の子にも見せてあげたいくらい華麗な花火です。

10/7/24