野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   

尻に花つけて胡瓜の採られけり

胡瓜(きゅうり)の花

わが家の家庭菜園では、夏野菜がいろいろと採れるようになってきました。
胡瓜も毎日取れますが、たまには小さなうちに採って味噌をつけて食する「もろきゅうり」もいいものです。そんな時は花がまだ残っていることがあります。   

11/7/24

   

夏の蝶花に寄ったり離れたり

夏の蝶

当地の畑によく咲いている「荒地花笠」という薄紫の花には、この黄色の蝶がよく飛んできます。夏の蝶は動きが激しいのですが、やっとものにしました。

11/7/24

   

空蝉の脱ぎ捨てられし葉裏かな

空蝉(うつせみ)

万両の可愛い花が咲きました。その葉の裏で蝉の脱皮があったようです。
もう少し早起きしてたら脱皮の様子が見られたかもしれません。

11/7/25

   

かすかにも電車の音や花木槿

木槿(むくげ)

木槿が先端に三つ咲いていました。
一日で萎れてしまう儚い花です。
遠くでかすかに電車の通る音がしました。

11/7/28


   

夕されば筏に軽鴨の子勢揃ひ

軽鴨の子(かるのこ)

近くの水の調整池が整備され、カルガモが子育てをしていることを聞きました。
夕方、その池に行くと5,6人がフェンス越しに池の様子を見ていました。お目当てはこの親子です。
既に泳ぎ疲れたのか、母親に並んで、5羽の子が筏に載っていました。池の人気者です。


11/8/5


   

朝顔の色誉められる朝六時

朝顔

早朝ウォーキングの人の声でしょうか。通りすがりに朝顔の赤い色を誉める言葉が聞こえました。
八月になり漸く咲き出したばかりです。 

11/8/8