野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   

真夜開く月下美人の白々と

月下美人

わが家で久し振りに咲かせることに成功しました。ご近所の皆様も期待して、見に来てくれました。
午後8時咲き始め、ゆっくり花びらを広げました。顔を近づけると良い香りがします。
丁度12時の真夜中が満開となりました。
朝には既にしおれていました。
儚い花の命です。 

11/9/14

   

赤き花二段に構え花キリン

花キリン

多肉植物の仲間で、乾燥に強いようです。
今年の夏の暑い最中にもきれいに咲き続いていましたが、9月に入っても衰えを知りません。
花が二段にも三段にも重なって咲く面白い植物です。

11/9/16

   

土手道の帯の様なる曼珠沙華

紅白曼珠沙華

良く散歩する川沿いの土手に、季節がくると咲き始めます。
赤と白が入り混じって土手沿いに咲いていました。

11/9/23

   

八ヶ岳背に真っ赤なる七竈

七竈(ななかまど)

七度かまどに入れて燃やしても、なお残るというのでつけられた名だといわれます。
清里の駅前通りの街路樹として植えられていました。
この木は晩秋の紅葉が美しいという話ですが、まだ葉は青々として、垂れ下がった実が真っ赤に熟してとても美しかったです。

11/9/24


   

雨の中破蓮その実高く揚げ

破蓮(やれはす)

破蓮の句を作るため、上野の不忍池へ行ってきました。あいにくの冷たい雨の中、池を巡って写真を撮りました。
風に吹きやぶれた蓮の葉のことを破蓮とか敗荷(はいか)というとのことです。
まだ蓮の葉は青々として、破蓮の状態のものはほとんど見当たりませんでしたが、蓮の実が黒々と突き出ているのが印象的でした。


11/10/5


   

風に乗り列車の音やコスモス野

コスモス野

気持ちの良い秋の一日、隣り町まで行って風に揺れているコスモスの写真をとりました。
遠くで列車の音がします。
もっと遠くへ旅がしたくなりました。

10/11