野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   

藁葺きの古民家なつかし囲炉裏端

三渓園の古民家

先月、横浜の三渓園へ行きました。
明治の頃生糸貿易で財をなした横浜の実業家原 三渓の元邸宅で、今公園となっています。
広い園内には重要文化財を含む17棟の古い建物が、自然の景観の中にたくみに配置されています。
この古民家は白川郷から移設された合掌造の家で、中に入ると囲炉裏が燃えていました。
「栗の実煮てます囲炉裏端」というなつかしい童謡が口をついて出てきました。

11/11/22

   

おぼつかなき歩をふと止める返り花

返り花

公園を散歩していましたら、生垣の木が小さな花を付けているのを見つけました。
ツツジの返り花です。
私の人生もこの花のように、小さくてもいいからもう一度花が咲いたらいいなと、ふと思ったのです。

11/11/29

   

散る銀杏キャンパス明るく包みけり

銀杏並木

大学の横門から見た情景です。
丁度銀杏がしきりに散って、若者達が銀杏並木を向こうへ歩いていきました。
その姿を、美しい銀杏の黄葉が明るく包みこんでいました。 

11/12/6

   

ジングルベル聞こえてきそう師走の夜

イルミネーション

大学の若者達が手造りのイルミネーションで、大学構内や師走の街の一角を飾っていました。
そのひとつ、橇を引っ張るトナカイです。
クリスマスが近づいたことを感じます。

11/12/13