野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   

蝋梅や月の欠けらのやうな花

蝋梅(ろうばい)

今年の寒さは格別です。そんな中、蝋梅がようやく花を付けました。
昼間写したのですが、蝋細工のような花や蕾の淡い黄色は透明感があって、月の欠けらが空から降ってきて木の枝に引っかかったような感じでした。

12/2/4

   

いっせいに飛び立つ鳥や冬茜

冬茜(ふゆあかね)

夕方の散歩で見た情景です。
柿の木に留まっていた鳥が群れとなって一斉に飛び立った瞬間です。
夕日を浴び木も鳥も赤く色づいていました。

12/2/4

   

影映す夕日の中の番鴨

番鴨(つがいかも)

鴨がよく来ることから「鴨川」と呼ばれている細い川で、夕方見かけた情景です。
水面に斜めに差し込む夕陽を全反射して、水が白くみえる所もあります。向こう側に餌をとる小さな白鶺鴒の姿も見えました。 

12/2/10

   

ふるさとの海は光の春の中

ふるさとの海

京都まで新幹線に乗りました。
めったに出掛けない私の楽しみは、この機会に「ふるさとの海」浜名湖に出会うことです。
時速200キロのスピードで走っている車窓から撮とりました。
光の春を感じる良いお天気で、高校時代の夏の遠泳のことまで思い出しました。

12/2/11


   

吊るし雛中に真っ赤な金魚吊り

吊るし雛(つるしびな)

最近よく耳にする吊るし飾りを写してきました。
女の子の初節句に無病息災・良縁を祈願し、いろいろな品が和裁細工で手作りされ、赤い糸で吊るされていました。
長寿の桃、魔よけの猿っ子、薬袋香袋の三角などありましたが、この赤い金魚もその一つです。。

12/2/15