野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   
葉牡丹の白にも少し濃紫
葉牡丹の白にも少し濃紫

葉牡丹

お正月を前に、区役所の庭に植えて
あった葉牡丹です。
色づいた葉の重なりが牡丹の花のようですね。寒いこの季節、貴重な彩です。
白い葉牡丹の頂きがちょっと紅紫に
色づいているのも趣があります。

 

12/12/21


   
初富士はふるさとの方拝みけり
初富士はふるさとの方拝みけり

初富士

荒川の堤防に上がると初富士が見えました。
西の方角です。
その向こうには、たしか古里浜松があるはずです。懐かしいその地と人々を思い初富士を拝みました。

13/1/4

   
実南天葉まで真っ赤になりにけり
実南天葉まで真っ赤になりにけり

南天の実

南天は「難を転ずる」に通じることから縁起のよい木とされています。
最近の寒さで葉まで紅葉していました。

13/1/5

   
夕まぐれ枝に残れる檀の実
夕まぐれ枝に残れる檀の実

檀(まゆみ)の実

昔この木で弓を作ったので「まゆみ」と云うとのことです。
葉をすっかり落とした枝に、この赤い実だけが弾けて残っていました。
買い物の行き帰りに、何の実だろうと見上げていましたが、写真に撮って調べてようやくわかりました。

13/1/5

   
冬木の芽夕日に緩みくる気配
冬木の芽夕日に緩みくる気配

冬木の芽

春になると葉や花になる芽を、硬い鱗片や毛で包んで、寒さから防いでいるのが冬芽の姿です。これはドウダンツツジの冬芽です。
暖かそうな夕日に包まれて緩んできそうな様子ですが、芽吹いてくるのはまだまだ先のことでしょう。

13/1/5

   
芽キャベツをもぐ手に込める力かな
芽キャベツをもぐ手に込める力かな

芽キャベツ

キャベツの小さな赤ちゃんのような芽キャベツですが、畑で作って見ました。
茎にしがみつくように生っている芽キャベツを一つずつ丁寧に外すのは意外と力が要ります。
「遠州が産地」と本に出ていましたので懐かしく、我が家のものを載せさせていただきました。       

13/1/5