野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   
空襲が脳裏をよぎる寒夕焼
空襲が脳裏をよぎる寒夕焼

寒夕焼け

雲の無い冬の日没直後の西の空はとて
もきれいな夕焼けに染まります。
しかし、夫はこの夕焼けを、空襲で家
々が焼けて大火になっている様だとい
います。終戦時4歳の私もそんな様子
をぼんやりと覚えています。

 

2015/1/25

 


   
窓からの幻想世界牡丹雪
窓からの幻想世界牡丹雪

牡丹雪(ぼたんゆき)

こちらで降る雪はだいたい牡丹雪です。
すぐ溶けてしまうのですが、降ってる
ときはまるで幻想のような世界です。
近くの家々さえもぼんやりとかすみ、
庭先の夏みかんの実は雪を被って見え
ます。

 

2015/1/30

   
紅梅の花あちこちを向いてをり
紅梅の花あちこちを向いてをり

紅梅

もう満開の梅があるよという情報を聞
いて出掛けました。
色鮮やかな紅梅を見上げたら、花の向
きがいろいろなことに気づきました。

 

2015/2/4

   
白梅や蕾とともにまず一輪
白梅や蕾とともにまず一輪

白梅 New!

神社の脇の参道に咲いていた白梅の
一輪です。
この一輪が春を告げるような気がして
うれしい一輪でした。
沢山の蕾が見えますから、いずれ次々
に開花して香ってくることでしょう。

 

2015/2/6

 

   
春浅し釣り船浮く鳥多々良沼
春浅し釣り船浮く鳥多々良沼

多々良沼(たたらぬま)

白鳥がいるというニュースを見て行っ
てみました。
この沼は群馬県館林市の郊外にあり、
釣り人には知られているようです。
沢山の白鳥の姿は見られずちょっと
寂しい冬枯れの沼でした。  

 

2015/2/7

  
白鳥の帰る空まだ残りをり
白鳥の帰る空まだ残りをり

白鳥

ニュースを見てから10日ほど経って
いたので、その間に白鳥は大方帰って
しまったようです。
しかし、対岸の空を八羽ほどが編隊を
組んで飛んで行くのを見ることが出来
ました。
これは釣り小屋の近くにいた白鳥です。

 

2015/2/7