野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています」

※以前の作品はこちらから
 
 
   
クレマチス冬の花なら小さく咲く
クレマチス冬の花なら小さく咲く

冬咲きクレマチス

お向い方の玄関先に咲いていました。
この寒さの中で咲くクレマチスは白くて小さくて本当に愛おしい感じです。
後ろに見える羽毛の中に種子が隠れているとのこと。

2016/2/28

   
青空に貼り付く如し白き梅
青空に貼り付く如し白き梅

白梅

冬晴れの真っ青な空はいかにも冬の寒さの象徴のような感じです。
咲き始めた梅の木を仰ぎ見た時、梅の白さが一層際立って見えました。

2016/2/3

   
日の光たっぷり吸つて桜草
日の光たっぷり吸つて桜草

西洋桜草

当地の桜区役所はその名にちなんで、この桜草を入り口に置いています。
マラコイデス、またその和名をオトメザクラとも云うようです。
陽だまりに置かれた鉢の花は幸せそうでした。

2016/2/5

   
木の芽赤夕陽に元気付けられて
木の芽赤夕陽に元気付けられて

桜の木の芽

桜の木の芽の様子を見に行きました。
少し膨らみ赤味を帯びています。
寒さの中にも力強く開花への準備をしている様子がうかがえます。

2016/2/5

 

   
朝の地震(なゐ)身を震はせる冬の薔薇
朝の地震(なゐ)身を震はせる冬の薔薇

冬の薔薇 New!

2月5日の朝、通勤時間帯に東京郊外を震源とする地震がありました。
庭の冬薔薇を挿した花瓶がカタカタと少し揺れたのです。おかしいなと思った直後、揺れが来ました。

2016/2/5

   
桑の葉に抱かれ眠る冬の繭
桑の葉に抱かれ眠る冬の繭

冬眠中の繭

当地が繭の産地であった昔を偲ぶがごとく、今も桑の木が残っております。
葉を落として裸木となった桑の木に枯葉が2,3枚残って風に揺れていました。良く見たら、それは葉が落ちないように工夫された枯葉に抱かれて繭が冬眠している姿だったのです。

2016/2/8

   
霜の朝妖精降りる草の上
霜の朝妖精降りる草の上

霜の朝

今朝の寒さはまた一段と強く、裏の畑は霜で真白。
畔道の草を撮ったら、降りた霜は砂糖を振りかけたよう。まるで妖精が降りてきたような世界です。

2016/2/9