~小話~
我が家では節分の夜に煎った大豆を桝に入れて神棚に供えます。
「鬼は外、鬼は外、福は内」と主人が大声を出して出入口や窓をあけ、暗くした部屋部屋を回って豆をまき、邪気を祓います。孫達も大喜びで、その後ろを付いて廻ります。その後で、家族は年齢に一つ足した数の豆を食べ、無病息災を祈ります。
次の朝は大変です。豆を拾い集め「きな粉」にしたり食卓に置いてポリポリ食べたりしています。
三年前の「ね」年に年女として、北区引佐町の井伊谷宮の拝殿の回廊で 福豆や沢山のお餅を投げて厄落としをさせていただいました。同窓の後輩、やはり「ね」年の殿方もご一緒で、近年まれな楽しい一日となりました。
幼い頃、近くの宿屋の広間で、近所の子供達と一緒に 豆や動物型のビスケットや小振りのみかん等を暗闇の中で拾った懐かしい思い出がありましたので、神主様からの依頼を喜んでお受けしたのでした。 |