第1回 金糸うり   第2回 その1 白うり   〃その2 鮎
第3回 茄子   第4回 松茸   第5回 その1 隠元と胡麻
〃その2 南瓜と小豆   第6回 ぶどう   第7回 鯖
第8回 普茶料理   第9回 さつま芋   第10回 蓮根
第11回 伝統のおせち   第12回 人日節句(じんじつせっく)   第13回 節分
第14回 建国記念の日   第15回 上巳の節句(桃の節句)   第16回 春分の日(春の彼岸)
第17回 お花見   第18回 花祭り(灌仏会)   第19回 端午の節句(こどもの日)
第20回 母の日   第21回 氷室の節句   第22回 父の日
第23回 七夕節句(星まつり)   第24回 祇園祭(祇園さん)   第25回 夏の土用
第26回 お盆   第27回 お月見   第28回 重陽の節句
第29回 体育の日   第30回 秋祭り   第31回 神立ちとえびす講
第32回 七五三   第33回 勤労感謝の日(新嘗祭)   第34回 大晦日からお正月まで
第35回 お正月   ★特別編   第36回 食卓談話「鶴のお話」
第37回 食卓談話「お茶のお話」   第38回 食卓談話「蛤のお話」   第39回 食卓談話「大根と春野菜のお話」
第40回 食卓談話「御馳走のお話」   第41回 食卓談話「節約のお話」   第42回 食卓談話「鶏卵と鶏」のお話」
第43回 食卓談話「旬と桃のお話   第44回 食卓談話「家康の好物のお話   第45回 食卓談話「二宮尊徳翁と澤庵
第46回 食卓談話「味噌汁のお話」   第47回 食卓談話「不老長寿のお話」   第48回 食卓談話「柿のお話」
第49回 食卓談話「酒のお話」   第50回 食卓談話「平常心    
※このコラムは静岡県立浜松北高同窓会女子部「しらはぎ会」のために書かれたものです。作者に無断での転載・転用は固くお断りします。

 

10月10日は体育の日。「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう日」として昭和41年(1966年)に制定された国民の祝日です。

食糧難に苦しんだ昭和20年代、体力も気力も衰えていた日本人を何とか立ち直らせなければなりませんでした。それには国民の間に広くスポーツする意欲を高めて心身の健康をとり戻すことが必要と考えました。
昭和30年代に入ると生活もやや落ち着いてきたので昭和36年10月第2土曜日を「スポーツの日」と定めました。スポーツの日は3年後に東京で開催されるオリンピックを前提として制定された仮のものではありましたが、アジアで最初のオリンピックが開催されることに国民の関心は高まっていました。
昭和39年(1064年)10月10日、第18回オリンピアード競技大会の開会式が東京で行われ、それを記念してスポーツの日は「体育の日」として国民の祝日となり10月10日と決められたのです。

戦前、「日本は世界の一等国」と母から教えられていました。私の生まれた昭和11年(1936年)のベルリンIOC総会の結果、第12回オリンピックの開催地は「日本」と決められていました。しかし、その後の日本の歴史的あゆみは理不尽と解され、内閣は世界情勢にかんがみて中止と決定、第12回オリンピアード東京大会はついに幻のオリンピックとなりました。
第13回ロンドンでの大会(昭和19年)は第二次世界大戦のため中止。
第14回(昭和23年)は前回流れたロンドンで開かれましたが、日本は戦争責任を問われて招待されませんでした。日本がIOCに復帰できたのは昭和26年です。

果物なます

第16回はメルボルン、第17回はローマを経て、第18回大会が東京開催と決定されました。第12回大会中止以来24年の歳月を経て再びかち得た国際的地位です。
昭和39年(1964)10月10日、第18回オリンピアード競技大会の開会式は天皇陛下の開会宣言で幕を開け、15日間のスポーツの祭典は94カ国、5586人の選手によって行われました。全国民が熱狂のうちに幕を閉じましたが、初の衛星放送によってこの模様が世界に実況中継された画期的な大会でもありました。このオリンピックによって、スポーツに対する関心が日本中で一挙に高まったことは確かです。こうして記念すべき10月10日が「体育の日」として国民の祝日に選ばれたのです。(永田久氏による)

体育の日にちなんで若者の好きなお肉を使います。
牛肉のランプの部分を使い、赤ワインでさっと煮た香りの良い柔らかい料理なのでお年寄りにも喜ばれます。果物のおいしい時季なので果物なますの写真も掲載しました。


牛肉の赤ワイン煮

材料(6人分)
  牛肉
・・・
200g
ワイン
・・・
1/2C
・・・
小1/2
  オクラ
・・・
6本
だし
・・・
1C
みりん
・・・
小1
薄口醤油
・・・
小1
・・・
小1/4
ジャガ芋
・・・
2〜3個(300g)
砂糖
・・・
大4
・・・
小1/2弱
  ゆで卵
・・・
1個
 

① 牛肉はランプの部分を求め、6切れにする。
② テフロンのフライパンにワインを入れ、沸騰したら肉を並べ入れ、時々返しながら塩をふり入れ、強火でワインを煮からめる。皿に取る。
③ オクラは塩みがきしてさっとゆで、水気を切って縦に一本切込みを入れ、調味しただしで青煮する。
④ ジャガ芋は6個に切り3~4分ゆでる。茹で汁をヒタヒタまで捨て、調味料を加えて弱火で煮る。形のままぬれ布に包んで茶巾絞りにして、黄身の裏ごしをのせて、菊の花に見立てる。
⑤ 3種類盛り合わす。

 
〜小話〜

終戦間もない昭和22年、古橋廣之進氏が水泳の自由形で世界新記録を樹立し世界を驚かせました。勝ち戦さとばかり思い込んでいた日本人が敗戦のどん底を味わい、途方にくれていた当時、この世界一の快挙はどれほど勇気付けられた事でしょう。古橋選手は雄踏出身でお父上は「日通の一俵の米俵を軽々と持ち上げる力持ちだ。」と、当時父から聞いたことを思い出します。郷土の誇りなので早速、今の浜松城公園のあたりに記念の市営プールができました。私はその隣の中部中学の水泳部一期生だったので、そのプールで練習していました。今は西区に古橋廣之進記念、浜松市総合水泳場(ToBiO)となり偉業をたたえています。

青少年キャンプ場

又、今年は千年に一度とも言われる東日本大震災(地震、津波、原発事故)にみまわれ日本中が悲しみに暮れています。そんな折「なでしこジャパン」のワールドカップ金メダル(7月17日)や室伏広治選手の世界陸上ハンマー投げ金メダル(8月29日)に古橋選手の時と同じように勇気付けられました。1年後のロンドン五輪に向けて益々期待が高まっています。スポーツが日本民族の結束を深め家族や友人との絆を呼び起こさせた気がします。一つのスポーツに世界中が目と耳を傾け平和を祈るスポーツの祭典、オリンピックは素晴らしいですね。体育の日にはできる範囲でスポーツに親しみたいものです。

私ども夫婦は体育の日には決まって蓼科に出掛けます。白樺林や自然林の森や湿地帯を散策します。その合い間に立寄る私の好きな場所があります。尖石(とがりいし)縄文考古館です。縄文時代の驚く程沢山の土器が陳列されており、豊かな感性で造られているのに更にびっくりさせられます。国宝の縄文のビーナスの写真を掲載しました。又その周辺には昔の住居や広々とした青少年のキャンプ場があります。私が訪れた際にはテントが張られており、かつて子ども達とカブやボーイスカウトでキャンプしたり朝霧高原での世界ジャンボリーに同行したりした思い出がよみがえりました。子ども達が自然のなかで遊び、原始人のごとくキャンプするのも、私どもが山の中で魂の洗濯をするのも形は変わってもスポーツと思っています。
尖石考古館の真向いには洗練されたたたずまいの康耀堂美術館があります。館長は千住博氏で四季折々の日本の名画が展示されており、静かな空間で観賞することができます。すぐ近くの湿地帯には木道が敷かれており山からの湧水で池となり、山々が映えて素晴らしい景観です。ぜひ一度お運びに。

尖石縄文考古館
縄文のビーナス(国宝)
昔の住居