第1回 金糸うり   第2回 その1 白うり   〃その2 鮎
第3回 茄子   第4回 松茸   第5回 その1 隠元と胡麻
〃その2 南瓜と小豆   第6回 ぶどう   第7回 鯖
第8回 普茶料理   第9回 さつま芋   第10回 蓮根
第11回 伝統のおせち   第12回 人日節句(じんじつせっく)   第13回 節分
第14回 建国記念の日   第15回 上巳の節句(桃の節句)   第16回 春分の日(春の彼岸)
第17回 お花見   第18回 花祭り(灌仏会)   第19回 端午の節句(こどもの日)
第20回 母の日   第21回 氷室の節句   第22回 父の日
第23回 七夕節句(星まつり)   第24回 祇園祭(祇園さん)   第25回 夏の土用
第26回 お盆   第27回 お月見   第28回 重陽の節句
第29回 体育の日   第30回 秋祭り   第31回 神立ちとえびす講
第32回 七五三   第33回 勤労感謝の日(新嘗祭)   第34回 大晦日からお正月まで
第35回 お正月   ★特別編   第36回 食卓談話「鶴のお話」
第37回 食卓談話「お茶のお話」   第38回 食卓談話「蛤のお話」   第39回 食卓談話「大根と春野菜のお話」
第40回 食卓談話「御馳走のお話」   第41回 食卓談話「節約のお話」   第42回 食卓談話「鶏卵と鶏」のお話」
第43回 食卓談話「旬と桃のお話   第44回 食卓談話「家康の好物のお話   第45回 食卓談話「二宮尊徳翁と澤庵
第46回 食卓談話「味噌汁のお話」   第47回 食卓談話「不老長寿のお話」   第48回 食卓談話「柿のお話」
第49回 食卓談話「酒のお話」   第50回 食卓談話「平常心    
※このコラムは静岡県立浜松北高同窓会女子部「しらはぎ会」のために書かれたものです。作者に無断での転載・転用は固くお断りします。

 

 大正7年、米價俄かに暴騰して各地に米騒動起り、引續き米の供給不足に人心甚だ不安を感じた時、山縣有朋公は、天子の民を、餓ゑしむるが如きは、為政の最惡なるものであるとして、自らも救済の方法を講究し、政府に對してもしばしば適當の施設を行はるるやう忠告されたが、公は國民が共同して各戸一割の米を節約すれば3・4百萬石の不足は直ちに補ひ得ることを主張し、先づ自家の飯米を米7分、麦3分として、爾来(じらい)これを常食とされ、如何なる来客にもそれ以外は出さなかった
~私の感じること~

 東京電力の福島原発事故以来、原発は全面運転停止作業に入ったと報じられました(北海道電力原発1機のみ稼働中、H24.3.26)。東電は全体の供給量の4分の1の電力を原発に頼っていたのだそうです。これを火力発電によって確保するようですが、又々、CO2の排出量も増えて環境問題ともなり、痛し痒(かゆ)しのところではないでしょうか。太陽光や風力発電、地熱などの自然エネルギーの活用に期待したいものです。
また、中部電力の浜岡原発では18mの防波壁を築いていますが、これで自然の猛威から守りきれるのでしょうか。南海トラフの巨大地震が起れば津波の高さは21mと想定されています(H24.3.31内閣府)。知事も深刻に受け止めているようです。

 私達の家計にも電気料金の値上げ10%が7月から実施されるようなので、対岸の火事どころではありません。大災害の後なので個人も国も一致団結して事に当たるのは当然なこととは思っていますが、昨年の猛暑では大口需要家に15%の電力カットを義務付け、私達も極力節電に協力して何とかしのいだ感がありました。しかし今夏はいかがでしょうか。政策は最大限、工夫して頂くことにして、今後とも「各1戸1割の節米」に習って、節電を心がけたいと思います。

節米について
私達世代は一番育ち盛りの時期に、戦中・戦後の食糧難を体験しました。節米どころではありません。「お母さん、もう一口ご飯が欲しい」と訴えると、母は「もうない!スイトンならあるわ」と、言う。「それならいらない」と、答えた私を今もはっきり覚えています。言う方も答える方もつらい時代でした。こんな体験により、食べ物を粗末にしない「節約ともったいない」精神が育まれたと感じています。

教室では大根、人参、生姜など、ほとんどの野菜は皮をむかないで使っています。ただ今頃の「うど」だけは皮をむいて調理しますので、皮が残りその皮はいつも自宅の惣菜のキンピラになるのです。ある日、息子に、うどの煮物や酢の物、吸物などにして出しましたところ、「うどって皮だけ食べるものだと思っていた。本当は白い身を食べるのだね。シャキシャキして香りが良くておいしいものだね」と、言われてしまいました。

今回は「うど」を丸ごと使って、「うどの皮のキンピラ」と「うどの煮物」と「うどと山菜の天ぷら」を作ってみました。酢の物は、はぶきましたが、三杯酢で生で使ってください。
 
うどの皮のキンピラ
① うどは5~6cm長さに切り揃え、穂先部分と2切れはてんぷら用に取りおく。
② うどの皮はくるっと円くむき、酢水に漬け、むいた身も別の酢水につけておく。
③ 皮をせん切りにして油でいため、だし、砂糖(みりん)、醤油で炒め煮にする。
 
うどの白煮・高野豆腐含め煮・菜の花浸し
① 皮をむいて酢水でアクを抜いたうどを縦半分にして酢少々入れた湯で5分位茹でる。 調味しただしで透き通るまで煮る。
② バットに熱湯7Cと水1と1/3C入れた中に、高野豆腐を並べ入れ、直ちに裏返して落とし蓋をして、手が入る温度になる迄おく。
③ ②を手でおさえて白い水を出し、2回位水を取り替えて両手で固く絞って1枚を4つに切る。
④ だしと調味料を合わせて煮立て、味を確かめてから③を並べ入れ、15分位静かに煮、火を止めて味を含ませておく。
⑤ 菜の花は半分に切って茎の方は少し早めに、花の部分も入れて茹でる。笊に取り、水に入れて少しアクをぬく。
⑥ だしを調味して煮立て、冷めてから⑤の水をきって浸す。
材料(6人分)
うど    
150g

だし   

1C

酒    

大2
みりん   大1
塩     小1/3
薄口醤油  小1/5
高野豆腐 3枚
だし 3C
砂糖 大3
小1/2
薄口醤油 小1と1/2
菜の花 12本
だし 1/2C
みりん 小1
醤油 小2
 
うどと山菜の天ぷら
材料(6人分)
うど    
穂先と2切れ

たらの芽   

12個

こごみ    

12本
衣    
  卵     1/2個
冷水  3/4C
小麦粉 3/4C

揚げ油

 
八方だし  
A 削り節

7g

みりん 1/4C
醤油 1/4C
1C
又は味塩  
① うどは穂先と5cm長さにしたものは短冊切りにして、たらの芽とこごみは洗う程度にする。
② 衣は薄衣にして、油は低温で揚げる。
③ 八方だしはA を煮立ててこす。
④ 揚げたてをかごに盛り、八方だし又は味塩でいただく。
備考:うどは薄く小麦粉をつけてから薄衣をつけて揚げる。
   たらの芽の衣は水と小麦粉だけでもよい。